離婚の決意を邪魔をする世間体って?

離婚を考えた時によく聞かれる言葉、それが『世間体』が悪いです。

あなたはこの『世間体』の意味をご存知でしょうか?

意味:世間(世の中・社会)の人に対する対面や体裁

では離婚をする際に、この『世間体』はどのような影響を与えることになるのでしょうか?

離婚をするときに迷惑になる相手とは?

離婚は『世間体』が悪いというのは、今となってはとても古い考え方と言えるのではないでしょうか。

今の世の中では、結婚した3組のうち1組は離婚する時代です。

世間体』なんて言える程離婚経験のある人は少なくありません。

それを気にしている状態のほうが、どちらかといえば社会にとって迷惑につながるかもしれません。

離婚をした後と、する前の悩んでいる状態のどちらが人に迷惑なのかまず考えてみましょう。

仕事をしている時、離婚を考えているストレスを溜めていると、仕事に集中できず今までしたことないようなミスをする。」と

とある上場企業の社長をしている方が発言していました。

『どちらかといえば、離婚してくれた後のほうが、肩の荷が下りたのかすっきりしているように見える。社会とは、公私混同されるほうが迷惑なので、離婚を思い悩んでいる時期のほうが、迷惑なんだ』とか?

少し、厳しい言い方に聞こえるかもしれませんが、これが社会といえるのではないでしょか?

実は社会に迷惑になるのではと考えている最中の方が、視野が狭くなり社会には迷惑な状態といえるかもしれません。

離婚に踏み切り一番困るのは?

離婚をして一番困るのは、氏を変える側だというのは間違いありません。

銀行の口座の名前の変更やクレジットの変更、また子供が母親側になれば学校などでの氏も変えなければなりません。

そのせいで世間が困る事とは、その事務作業と氏が変わった生徒への気を遣うことかと思われます。

確かにわが子へのいじめを気にされるかもしれませんが、基本的に子供の氏は、氏を変更する届「入籍届」を家庭裁判所に届けない限り変わりません。

また、妻が仕事上前の氏を名乗りたい場合は、裁判所に戸籍法77条の2を出せば、婚姻時の氏を使うことも可能です。しかし、二度と旧姓に戻すことはできないので、慎重にするべきかと思われます。

離婚理由で世間の視線は変わる

離婚したことやその理由を吹聴する必要はありませんが、親族関係にはその報告はすることになります。

それが、相手方の浮気やDVなど、明らかに相手に重大な過失がある場合は、同情はされるでしょうが、それで迷惑がられることは通常の家庭ならあまりないと考えられます。本来、子供の幸せを願うのが両親親族です。

辛い状況下で我慢し、ストレスで思い悩むわが子を見るのは、反対に辛いものではないでしょうか?

子供がいる場合は反対の立場になって考えてみてください。わが子が立派に育ち、結婚した先で辛い思いをしているのに、離婚はするなと言いますか?一般的な家庭ではありえないことです。

もし、自分の家庭がそうではないとしても、それはその家庭のあり方は普通ではなく、世間一般にはあてはまらないと考えるべきです。

しかし、自分の過失により離婚をした場合で、それが世間にバレた時は自分の行いからくる制裁として、世間からの嫌な噂に耐えなければならない可能性はなくはありません。

特に社内恋愛で結婚した場合の後の、社内浮気などは、噂が回る可能性はあります。それは離婚が原因ではなく、自分の行いを反省するべきです。

離婚とは世間体が悪い』という考え方は大変古く、現在の世間や社会ではあまり重要視はされていないように考えられます。

「バツイチや婚活」
という言葉をご存知ですか?

シングルで年配の男性は何か問題があるのではと考える方もいますし、逆にバツがついているある程度の立場にある男性なら、安心できると考える女性も増えています。

つまり、結婚をした経歴があることが、世間的に自分の男としての資質の保証になる場合も多くあるのです。

女性の場合でも、シングルマザーの再婚率は年々増えているという統計が出ています。つまり、離婚の経歴があることを気にする世の中ではなくなっているという事実が見えてきます。

離婚を考え思い悩んでストレスを抱えているよりも、一歩進む勇気を、世間体は期待しているのではないでしょうか?

確かに離婚をするのは大きなリスクではあります。しかしそれは自分へのリスクであり、世間や社会を巻き込むものではありません。

世間体』を離婚の決断への言い訳にせずに、自分や自分の大切な人がどうなのかを考えて行動してみてはいかがでしょうか。